LANケーブルを使った4マイクの伝送でファンタム電源が通った話
ホールの後ろからの撮影が多い。会場の釣りマイクなどが使用できればいいのだが、音響さんも費用が掛かるため、私に音声を拾って欲しいというご依頼の場合がある。
こうなると、撮影ブースは客席後方、マイクは舞台前方と、そこそこ距離のある配置にならざるを得なくなる。マイクケーブルを這わせると、お客様の動線にかかってしまい足元の邪魔になるため、工夫が必要となってくる。
細いケーブルでマイクケーブルの代替が出来れば、取り扱いが楽になってくるのだが、4マイク用のケーブルってのも、結構直径が合って取り扱いやすいものでもない。
というわけで、見つけたのがこちらの商品。
使った商品
BDF104L ・BDM104Lマルチケーブルボックス
マウス側と、ミキサー側の2種類を同時に使うこととなる。
LANケーブルで伝送できる点は、取り回しが良く、30mのケーブルを使ったが大きなノイズも入らず、使用することができた。
観客500名ほどのホールで使用することができたので、そこそこ汎用性はありそうだ。
なお、ミキサー側は、下記のような30cmの短いケーブルを4本持っておくと非常にすっきりとしたので、お勧めする。
注意点
ただし、注意点はあるようだ。
ケーブルを選ぶのである。ケーブルのカテゴリーの問題なのか、使っているケーブルの問題なのかの切り分けはできていない。
ファンタムが通らなかったケーブル
わざわざ踏まれても絶えれるだろうと、屋外用のケーブルを買ったのだが、こちらのケーブルではファンタムが通らなかった。ファンタ無電源なしのダイナミックマイクでは音が通ったので、ファンタ無電源の48Vの耐圧が無い部分があると考えられる。
ファンタムが通ったケーブル
家で使おうとしていた、家庭用のケーブル。配線も細く、土足で踏まれるとちょっと不安がある、と考えていたのだが、48Vのファンタムの音声を問題なく通すことができた。
まとめ
BDF104LとBDM104Lを使用することによって、コンパクトにマイクを遠方に配置することができた。
これで、お客様の動線にも背の低いケーブルプロテクターで対応することができるようになった。
ちなみに使用したケーブルプロテクターはこちら。
ハサミでチョキチョキ1mの物を3つ準備してお客様の動線に配置した。
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